Published by
共同通信
共同通信
【ニューヨーク共同】約3千人の命を奪った2001年の米中枢同時テロから11日で23年。東部ニューヨーク州の州立博物館は10日、テロ関連の常設展示に広島で被爆し、12歳で亡くなった佐々木禎子さんが残した折り鶴を加えた。原爆とテロの惨事をそれぞれ経験した人々に共通する「平和への願い」の象徴としている。
禎子さんのおいの祐滋さん(54)=東京都中野区=は共同通信の取材に「愛する人を一瞬で奪われた痛みは原爆もテロも変わらない。折り鶴でそれが伝わり、世界の争いが少しでも減ればうれしい」と語った。
テロの標的となったニューヨークの世界貿易センタービル跡地では11日に追悼式典が開かれ、発生時刻に合わせて鎮魂の鐘を鳴らし、遺族らが犠牲者の名前を読み上げた。バイデン大統領とハリス副大統領、トランプ前大統領が出席した。