NYの新学期、24校が一斉に開校市内4区
近代的な教室を提供
5日に新学期が始まったニューヨーク市の公立学校。今期から、新たに24校が一斉に開校し、約1万1000人の児童・生徒が通い始めた。スタテン島を除く4区に新設された各校は、近代的な教室や多目的スペースなどを兼ね備えており、新鮮な学習空間を提供している。amニューヨークが4日、伝えた。
ブルックリン区に9校、ブロンクス区に8校、マンハッタン区に1校、クイーンズ区に6校の計24校という開校数は、ニューヨーク市が新設した学校としては2003年以来で最多となる。記者会見に臨んだアダムズ市長によると、科学実験室や音楽室、特別支援教室、体育館、講堂、図書館など、近代的で最先端の施設を用意したという。
ニューヨーク州は今年になって少人数学級とスペース拡大の義務化を求めた。これを受け、ニューヨーク市は5年以内に学級定員を削減することが必要となる。市教育局(DOE)のデビッド・バンクス局長によると、昨年と今年で学級数を40%増やしたとしており、州が課した義務を達成する見込みだとされる。同時に課題として浮上するのが教職員を増やさなければならない点だ。バンクス局長は「1万~1万2000人程度の増員が必要だ。その際、数を増やすために採用基準を下げるのかというのは問題になる」と指摘している。
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