静岡県、ボーリング調査を容認へ

Published by
共同通信
7月、リニア中央新幹線静岡工区の工事予定場所を訪れた静岡県の鈴木康友知事(前列中央)=静岡市

 リニア中央新幹線静岡工区の工事を巡り、静岡県が、トンネル掘削の前段階でJR東海が実施するボーリング調査を容認する方向で最終調整していることが13日、関係者への取材で分かった。大井川流域の市町などの了解を得られたためで、17日にもJRに伝達する。川勝平太前知事が水資源や生態系への影響を懸念し、着工を認めなかった県の政策は大きく転換することになる。

 調査中に不測の事態が起きた際、適切な対応を行うようJR側に求めるという。

 ボーリング調査を巡っては、県の専門部会が5月、JRによる環境対策を評価。技術的に問題がないとして容認する考えを示していた。6月には山梨、静岡両県とJRが、山梨工区の静岡県境でのボーリング調査と掘削工事に合意している。