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アスベストとの因果関係認めず
同時多発テロから23年、家族は闘う

米同時多発テロから11日で23年が経過した。ニューヨークタイムズは同日、南棟、北棟いずれも崩落した世界貿易センタービルでの救援活動に参加後、肺がんが原因で死亡した人たちの家族が今も闘いを続けるストーリーを紹介した。家族は、現場で精力的に働いた彼らの死因は、グラウンド・ゼロから大量に検出されたアスベストと主張。連邦政府は、因果関係を認められないとの立場を崩さない状況が続く。
ニューヨーク州の警察官、デイビッド・スキバさんは発生直後、オルバニーの内勤から現場に配置転換。有毒なアスベストを浴びながら、救助・復旧活動に努めた。勤務は12時間体制で、ウォーターフォードの自宅からグラウンド・ゼロまで通勤。しばしばチェルシーのホテルに宿泊するなど、9~11月にかけて最も頻繁に現場で作業をした部隊メンバーの一員だったという。3年後、体調を崩し、2005年1月に肺がんと診断。08年2月、43歳の若さで亡くなった。
スキバさんの家族は、同様の被害者家族が因果関係の承認や補償を求めるグループに参加。ただ、連邦政府は05年9月11日以前に診断されたがんの多くは同時多発テロとの関連が認められないとの見解を表明しており、スキバさんの家族は給付を受ける資格がない。家族は「8カ月早く診断されたという事実は、私たちに何度も平手打ちを食らわせた。何があろうと、評価されるべきだ」と訴えている。
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