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共同通信
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【北京共同】北朝鮮の首都平壌の万寿台議事堂で15日、最高人民会議(国会)の常任委員会総会が開かれ、10月7日に最高人民会議を招集することを決めた。朝鮮中央通信が16日伝えた。憲法改正を討議する。金正恩朝鮮労働党総書記が1月の最高人民会議で表明した、韓国を「敵国」と憲法に明記する方針について議論する見通し。
北朝鮮で韓国への敵対行為が法的に正当化されれば、偶発的な軍事衝突の危険性が高まる。
北朝鮮と韓国は双方が朝鮮半島全体を自国領土とし、朝鮮戦争の休戦協定で引かれた南北軍事境界線を隔てて対峙してきた。
金氏は1月に韓国との平和統一を目指す政策を放棄する考えを示し、憲法の「国境」に関わる条文も改正すべきだと主張。こうした方針を受け、北朝鮮では「統一」に触れた歌や駅名が次々と削除され、軍事境界線の北側を自国の領域と見なすようになっている。
最高人民会議では軽工業や対外経済に関する法律も審議する。一院制の同会議は年1~2回開かれる。