9月15日【気になったニュース】23回目の9.11と79回目の国連総会

 

9月15日【気になったニュース】

23回目の9.11と79回目の国連総会

皆さん、一週間おつかれさまでした。今週もいろんなニュースがありましたね。水曜日はSeptember 11でした。今週の記事にもありましたが、23年が経ち、セレモニーに参加する遺族の数も激減するなか、9.11を知らない世代にどのようにこの悲劇を伝えていくかは、ますます重要になってくると思います。

10日火曜日からは、79回目の国連総会も始まりました。今年のテーマは、「誰一人取り残さない- 平和の促進、持続可能な開発、そして今日と将来世代の人間の尊厳のために共に行動を」が掲げられ、23日からのハイレベル・ウィークに向けて、今後議論が活発化します。世界的には、ロシアによるウクライナ侵攻(2年半経過)やイスラエル・ガザ紛争(もうすぐ1年。ガザ地区の犠牲者数は既に4万人を超えています)もあり、“平和指数”も2014年以降の悪化トレンドが継続しています。そのようななか、世界で軍事費増加が、あたかも当然といったトレンドになっていることは非常に気になります。(小学校の歴史教科書で、軍拡競争が問題だったって習いませんでしたっけ。一方で、現在の軍事費をGDP比でみると、1996年ごろの水準であり、冷戦時代のような4%越えの状況とは、大きく異なりますが。)国際連盟失敗の歴史を繰り返さないためにも、ぜひとも文字通り、“協調行動”への転機になってくれればと思います。(その分、渋滞悪化は我慢しますので。)

また今週は、初めてでおそらく最後の、Harris副大統領とTrump前大統領の大統領候補者討論会も、10日火曜日に行われました。今回の特徴は、政治の分断が深まる中、企業経営者や有名人などが選挙に深く関わっていることではないかと思います。イーロン・マスク氏のトランプ前大統領支援の影響もあり、シリコンバレーでも大統領選挙が人間関係に大きな影響を与えていますし、大統領討論会後のTaylor SwiftさんのHarris副大統領支持は大きなニュースになりました(2.8億人以上のフォロワーがいますしね。)

政治の分断が激しいなか、今回の選挙が極めて接戦(50州中の7州、かつそれらの7州のうちの特定の地域が勝敗を決めると言われている)であること、まだ投票先を決めていない有権者に若者が多いということもあり、Taylor Swiftさんのニュースも大きく取り上げられているのだと思います。アメリカにおいては、“Gen Z”と呼ばれる世代(1997-2012年生まれ)が6,800万人ほど(約21%)おり、そのうち有権者として3,400万人います。他の国と同様、投票率は年齢層とともに上がる傾向があり、前回大統領選挙において、当時のGen Z世代有権者の投票率は51%ほどで、ミレニアル世代(1981-1996生まれ; 人口比 約22%でジェネレーション別では最大)の57%ほどと併せて、投票率向上余地があることもこのように注目を浴びているのだと思います。ただ、結果的に“今後社会を担う”若い年代層が、政治を決めるという形になっていることは、却って自然な形になっているのかもしれませんね。

今週後半にはBostonに行く機会があり、科学技術の進歩による病気治療の可能性には大いなる希望を感じましたが、9.11の週にあって、紛争のように、人災によって天寿をまっとうできない状況を改善できればとも強く思いました。またそれこそ戦争の悲惨さや核廃絶を訴え続ける日本だからできる役割もあるのではないかとも思いました。 “涙見せぬように 笑顔でサヨナラを 夢溢る世の中であれと 祈り

では、よい一週間をお過ごしください。

代表 武田 秀俊


今週の1枚

食欲の秋。高級コンドに生まれ変わるFlatiron Buildingの前にある
古きよきレストランでのReuben Sandwich。

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