米、中絶手術遅れ女性死亡

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共同通信
緊急時の中絶容認を求める女性=9月、ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米ニュースサイト、プロパブリカは16日、人工妊娠中絶を規制している南部ジョージア州で2022年に中絶手術が遅れ女性が死亡していたと報じた。大統領選の民主党候補ハリス副大統領は17日、共和党候補のトランプ前大統領が在任中に最高裁を保守化させ、中絶の権利を奪ったために起きた「悲劇だ」と非難した。

 中絶の権利は大統領選の主要争点。プロパブリカによると、双子を妊娠したアンバー・サーマンさん(28)は22年8月に中絶薬を服用した際に合併症を患い、ジョージア州の病院で緊急の中絶手術を受けたが、死亡した。手術を原則として禁じる州法が同年7月に発効したため処置が遅れたと指摘された。州の調査委員会も早い段階で処置をしていれば助かった可能性が高いと結論付けた。

 サーマンさんは当初から手術による中絶を望んでいたが、ジョージア州では妊娠約6週より後の中絶が禁止されているため、隣接するノースカロライナ州の病院で処置を受けようとした。予約時間に到着できず病院は薬による中絶を提案した。