GUが海外初の旗艦店をオープン
なぜNY・ソーホーに?
日本の店舗との違いは?潜入してみた
低価格ながらにもトレンドを押さえたラインアップで、日本人に手厚く支持されるファッションブランド「GU(ジーユー)」。そんな同ブランドの海外初となる旗艦店が、マンハッタン区ソーホーに9月19日オープンする。一足先に店舗に潜入してきた。
◆「この街で、いかにチャレンジできるか?」
2022年10月から、実験的なポップアップとしてソーホーに出店していた同ブランド。「正式な出店を目標にはしながらも、ファッション・トレンドの最先端をゆく街でいかにチャレンジできるか?試行錯誤を行なってきました。特にサイズ感においては新たな発見もありながら、今日まで進化してきました」と広報担当者は話す。
またポップアップに加えて、一部製品の開発拠点をアメリカに移すなど、ここ数年はグローバル展開に注力してきた同ブランド。広告に器用するモデルにおいても、従来のような「流行りの芸能人」を全面的に打ち出すのではなく、さまざまな人種・国籍のモデルと共存するようなスタイルを確立してきた。
◆ 種類豊富なスウェットは「ニューヨーカーのお気に入り」
そんな数年間のさまざまな施策を経て、オープンする今回の「ジーユー ソーホー ニューヨーク店」。とはいえ、まだアメリカでの認知度は低いため、店内は “ジーユーを一目見てどんなブランドか理解できるように” と、ショーケースのような店舗造りにこだわったという。
「奥には何があるんだろう?とお客さんをどんどんと売り場へ誘っていくような空間造りを心がけました。高い天井を生かしたり、既存店舗の3倍のマネキンを使用した視覚的に訴える展示方法も見どころとなっています。あと、日本ではジャンル・カテゴリーを散りばめた売り場が特徴となっていいますが、新店舗では “あえて分かりやすく” を意識しています」
なかでも目を引いたのは、スウェットコーナー。ポップアップの際から人気が高かったというスウェットは、巨大な売り場面積+アメリカ限定アイテムなどもスタンバイ。特にニューヨーカー受けが良かった「Heavy Weight」シリーズは、39.9ドルという低価格に対する品質、またフード部分の立ち具合にもこだわったデザイン性も高く評価されたそうだ。
また、パーツの取り外しができ、1着でさまざまな着こなしができると近年注目されている「マルチウェイ」な商品も象徴的に展示。「小物のジーユー」を改めて印象付けるため、地下階にはシューズ・バッグ・ソックスの多種多様なアイテムがずらりと並べられたりと、同ブランドの強みや魅力を再発見できるような空間となっている。
◆「まだまだグローバルでの認知度はない」
「『ユニクロ』のシスターブランドと打ち出してはいるものの、まだまだグローバルでの認知度はない。今回の旗艦店オープンを通して、日本人の方々には『進化を続けているブランド』、またGUを知らない人にとっては『ソーホーに店舗をオープンできるブランドなんだ』と、さまざまな入り口からジーユーに触れてもらえれば嬉しいです」
今後も街や人々の動きに合わせて、絶えず変わり続けていくであろうジーユー。9月19日朝9時にグランドオープンを迎える。
取材・文・写真/ナガタミユ
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