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共同通信
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【深セン共同】中国広東省深センで日本人の男子児童(10)が中国人の男に刺殺された事件は、日本人を狙った犯行との見方が強い。一部の深セン市民の間では、反日感情をあおるような過度な愛国教育をやめるべきだとの声が出ている。
中国の教育現場では、日中戦争の旧日本軍の残虐行為を強調する傾向があるほか、抗日戦争ドラマの放映も多い。交流サイト(SNS)の政府批判はすぐに削除されるが、日本人へのヘイト発言は放置されており「英雄(容疑者の男)に敬礼」といった投稿もある。
現場近くに住む男性(43)は「SNSで事件を称賛する言論はあまりにひどい。削除されないのはなぜなのか」と憤った。20代の男性公務員は「愛国教育自体は賛成だが、中には過剰反応しやすい人もいる。政府がそうした点に配慮しなければ似たような事件が起きかねない」と懸念する。
SNSでも過度な愛国教育を批判する投稿が一部あるが「事件と愛国教育を関連付けるべきではない」「愛国教育は反日教育ではない」との反論も多い。