Published by
共同通信
共同通信
【キーウ共同】訪米中のウクライナのイエルマーク大統領府長官はニューヨークでの講演で、ゼレンスキー大統領が近くバイデン大統領らに示す対ロシア戦争での「勝利計画」について「公正な平和を実現するために取る措置を明確にする」と述べた。ウクライナを北大西洋条約機構(NATO)に招待するとの項目が盛り込まれていると明らかにした。大統領府が24日発表した。
ウクライナ政府高官が、勝利計画にNATO招待に関する項目が含まれると表明したのは初めてとみられる。
イエルマーク氏は、支援国に「軍事支援の拡大と加速を要求する」と語った。防空システムや無人機、電子戦装置、長射程兵器、砲弾の供与が「優先リストにある」と強調した。
また、ウクライナの軍需産業への投資拡大を呼びかけた。米側が慎重な長射程兵器によるロシア領内攻撃の容認に加え、ロシアの凍結資産をウクライナ支援に活用することの重要性を訴えた。
ウクライナ政府高官はこれまでにも、勝利計画にはNATO早期加盟の実現の訴えなどが含まれると明らかにしていた。