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共同通信
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北海道・函館湾で1954年、旧国鉄の青函連絡船「洞爺丸」など5隻が転覆、沈没し、乗客乗員ら計1430人が犠牲になった事故から70年となった26日、現場に近い北斗市七重浜の慰霊碑前で法要が営まれた。遺族ら数十人が参列し、手を合わせるなどして犠牲者を追悼した。
当時大学生だったいとこが旅行で洞爺丸に乗り、命を落としたという北海道福島町の無職矢野栄子さん(78)は「今年自宅で彼のはがきが見つかり、何かの縁と思い、初めて参加した。事故翌日、祖母と一緒に七重浜で捜したことを思い出す」と話し、花を手向けた。
法要は函館市仏教会が毎年開催。慰霊碑は事故の翌年に建てられた。