Published by
共同通信
共同通信
パワハラなどの疑惑告発文書問題を巡り兵庫県議会で不信任決議を受けた斎藤元彦知事が26日、県庁で記者会見し、30日付で自動失職し、出直し選挙に出馬すると表明した。議会解散は選ばなかった。県政の混乱を招いた一連の問題はトップの失職に発展。失職後50日以内に知事選が行われるが、斎藤氏がどこまで支持を得られるか不透明だ。
不信任決議は議会開会日の19日に全会一致で可決。斎藤氏は10日以内に辞職・失職か議会解散かの決断を迫られていた。各会派は既に知事選の候補者選びに動き出し、前回斎藤氏を支えた自民党と維新の会は独自候補の擁立を検討している。
斎藤氏が自動失職後の知事選で再選した場合は、公選法の規定で新たな任期は4年となる。辞職を選んでいたら、再選しても従来任期の来年7月までしか在任できない。
一連の問題は県西播磨県民局長だった男性が3月、パワハラ疑惑などを告発する文書を作り報道機関などに配ったのが発端となった。