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共同通信
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【エルサレム共同】イスラエル軍は27日、レバノンの首都ベイルート南部にある親イラン民兵組織ヒズボラの本部を空爆したと発表した。イスラエルメディアによると、指導者ナスララ師を標的にした攻撃だった可能性がある。ナスララ師の安否は不明。報復としてヒズボラがイスラエル攻撃を強化し、交戦がさらに激しくなる恐れがある。
軍はヒズボラ本部が「意図的に居住用ビルの下につくられていた」と説明。イスラエルメディアによると、同国治安筋は空爆時にナスララ師が本部にいたと述べた。レバノン国営通信によると、ベイルート南部に対する軍の27日の攻撃で2人が死亡し76人が負傷した。
イスラエルのネタニヤフ首相は27日、ニューヨークでの国連総会の一般討論で演説し、ヒズボラへの攻撃を続ける意向を表明した。首相府によると、ネタニヤフ氏は予定を繰り上げて帰国する。
イスラエル軍がヒズボラの弱体化を狙ってレバノンに地上侵攻する可能性を懸念する米仏日などは、回避に向けた交渉時間確保のため21日間の交戦停止を要求。