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共同通信
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次期首相の石破茂自民党総裁は10月9日に衆院を解散し、衆院選を「10月15日公示、27日投開票」の日程とする意向を固めた。近く表明する。党幹部が29日、明らかにした。派閥裏金事件の逆風を踏まえ、新政権の浮揚効果が見込めるうちに衆院選に臨んだ方が得策と判断した。解散前に有権者に判断材料を示すため、所信表明演説や衆参両院の代表質問の後に、党首討論を通常の45分間から時間延長して開催する案を調整している。
立憲民主党の野田佳彦代表は29日、盛岡市の会合で「裏金解散だ」と批判した。これに先立つテレビ番組で、衆院選前に石川県能登地方の記録的豪雨に対応する2024年度補正予算編成と予算委員会審議を要求した。
石破氏は「野党と論戦を交わした上で判断いただきたい」と語っているが、早期解散への批判をかわす思惑も透ける。与党内には「10月29日公示、11月10日投開票」とする案もあった。
石破氏は29日、東京都内の衆院議員宿舎で幹事長に就く森山裕総務会長や林芳正官房長官らと衆院選日程や人事について詰めの協議を行った。