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共同通信
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愛媛県が生産量日本一の「ハダカムギ」を使った世界的にも珍しいウイスキーを造ろうと、同県大洲市の酒店経営者らが奮闘している。酒造りの経験がなく、一からの挑戦だが「地域を盛り上げ、全世界に広がるウイスキーになってほしい」と期待を込める。(共同通信=英佳那)
ウイスキーの名前は「ひめの琥珀」。甘みはやや控えめでスッキリとした味わいが特徴だ。6月に県庁で開かれた試飲会で、中村時広知事は「キリッとしていて飲みやすい」と太鼓判を押した。
ウイスキー造りを発案したのは酒店を営む小谷順一さん(66)。2018年の西日本豪雨で被災し、3千万~4千万円分の商品が販売できなくなった。さらに新型コロナウイルス禍が拍車をかけ、売り上げが半分以下に減った。今後の不安にさいなまれたが「うちでしか買えないものを造ろう」と一念発起した。
ハダカムギは大麦の一種。おいしく栄養価が高いため、かつては主食などとして食べられていた。麦焼酎の原料としても使われていたが、ウイスキーはほとんど造られていないという。
知人の紹介でハダカムギ生産者やバー経営者と知り合い、新潟県村上市の蒸留所の協力も得て22年から試験蒸留をスタート。混ぜる大麦麦芽の割合を変えたり、発酵に最適な温度を調整したり、完成まで試行錯誤を重ねた。
ハダカムギの現在の県内生産量は最盛期の約20分の1まで減少している。小谷さんは「ハダカムギを知ってもらい、愛媛の盛り上がりに貢献できれば」とほほ笑む。大洲市に新しい蒸留所を設置し、本格製造を始めようと、8月にはクラウドファンディングを開始した。一般販売はまだ先だが、クラウドファンディングの返礼品として入手できる。

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