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共同通信
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【エルサレム共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは30日、複数の情報筋の話として、イスラエル軍の特殊部隊がレバノン南部に侵入し、小規模作戦を実施したと伝えた。侵攻に向けた情報収集が目的で、数カ月前から国境沿いの地下トンネルなどで行ってきたという。軍はレバノンの民兵組織ヒズボラのさらなる弱体化を狙って侵攻準備を進めており、緊張が高まっている。
米紙ワシントン・ポスト電子版は30日、イスラエルがレバノンに対する限定的な地上作戦の実施計画を米政府に伝えたと報じた。作戦は間もなく始まる可能性があるという。米政府当局者の話としている。
軍は27日、レバノンの首都ベイルートを空爆しヒズボラ指導者ナスララ師を殺害した。ヒズボラのナンバー2、カセム師は30日のビデオ声明で、軍が地上侵攻した場合「あらゆる可能性に立ち向かう準備がある。われわれは勝利する」と述べ、対決姿勢を強調した。ナスララ師の死後、カセム師が公の場で発言するのは初めて。
イスラエルのガラント国防相は30日、ナスララ師殺害は「最後のステップではない」と述べ攻撃継続の姿勢を強調した。