「論戦から逃げた」野党一斉批判

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共同通信
立憲民主党の会合であいさつする野田代表=1日午前11時30分ごろ、国会

 野党は1日、就任からわずか8日後に衆院解散に踏み切ろうとする石破茂首相の姿勢を「論戦から逃げた」と一斉に批判した。衆院選では自民党派閥裏金事件を受けた政治改革断行を訴えるとともに、首相の政治姿勢を追及する構えだ。

 立憲民主党の野田佳彦代表は首相について「議論に向き合う政治家だと思っていた。深く失望した」と記者団に述べた。衆院選では、裏金関係議員が出馬する小選挙区で野党間の候補者調整を進めることに意欲を示した。

 野田氏は、国会内であいさつに訪れた首相に「国会は会期延長もできる。いい議論をしましょう」と求めた。

 日本維新の会の馬場伸幸代表は「敵前逃亡内閣だ」と記者団に指摘。石破氏が首相就任前の9月30日に衆院選日程を表明したことを「憲政史上に汚点を残す」と非難した。

 国民民主党の玉木雄一郎代表は「石破氏が自民を変える前に、自身が変わってしまった。『議論から逃げる内閣』だ」と強調した。

 共産党の田村智子委員長は「軍事突出内閣だ」と評し、衆院選で「正面から対決していく」と意気込みを示した。