Published by
共同通信
共同通信
兵庫県知事だった斎藤元彦氏(46)の失職に伴う知事選(31日告示、11月17日投開票)で、県議会最大会派の自民党は4日に総会を開き、前日に決めていた独自候補見送り方針を撤回した。党県連所属の国会議員から「候補者を探し続けるべきだ」と意見が出て、県議団で改めて検討することになった。関係者が明らかにした。
自民はこれまでに県幹部や現役官僚に出馬を打診したが、いずれも固辞されていた。3日の総会では独自候補を出せない責任を問う声が上がり、紛糾の末に候補見送りを決めたが、1日で方針転換する迷走ぶりを示した。
今後も選定を模索することになったが、複数の関係者によると4日時点で明確な候補は浮かんでいない。衆院選準備も急務となる中で適任者が見つかるかは不透明だ。
一部の自民県議は、無所属で出馬する意向を示す元尼崎市長稲村和美氏(51)を推している。自民県議団は1日に面談した元経済産業省官僚中村稔氏(62)から推薦を求められたが、反対論が大勢を占めた。中村氏は支援を得られなくても出馬する意向を示している。