衆院選へ与野党の攻防本格化

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共同通信
衆院本会議で所信表明演説をする石破首相(手前)=4日午後

 石破茂首相による4日の衆参両院での所信表明演説を受け、与野党は7日から3日間の国会論戦に入る。首相は物価高克服に向けた経済対策をはじめ、地方の成長を底上げする地方創生や、災害への対応力を高める防災庁の設置といった施策をアピール。野党は、自民党派閥裏金事件の実態解明や再発防止への首相の姿勢が不十分だと追及する構え。衆院選に向けた攻防が本格化する。

 各党代表質問は7日に衆院、8日に参院で行う。首相は9日の党首討論後に衆院を解散し、衆院選を15日公示、27日投開票とする意向。自民総裁選の決選投票で高市早苗前経済安全保障担当相との票差がわずかだったことを踏まえ、衆院選で信任を得ることで、党内基盤を固めたい考えだ。

 首相は4日の所信表明演説に先立ち、経済対策の策定に着手するよう閣僚に指示した。低所得者世帯支援の給付金や自治体への交付金拡充を柱とする。

 野党は裏金事件に照準を定め、対決姿勢を強める。予算委員会を開かずに衆院を解散することを問題視し、首相の政治姿勢も問いただす構えだ。