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共同通信
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1966年の静岡県一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さん(88)の裁判をやり直す再審で、無罪とした静岡地裁判決に対し、検察当局が控訴しない方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。袴田さんの無罪が確定する。控訴期限は10日だった。戦後、死刑事件の再審無罪判決は袴田さんで5例目で、過去4例は検察が控訴せず確定していた。
9月26日の再審判決は、犯行着衣とされた「5点の衣類」や、自白調書など三つの証拠を捜査機関による捏造と認定。これらを排除して残った証拠では、袴田さんが犯人とは認められないと結論付けた。