コロンビア大学の寄付金が29%減少、
なぜ?
親パレスチナ派の抗議活動が影響か
親パレスチナ派の学生による反イスラエル抗議活動で一大拠点となったコロンビア大学。大学の運営を支える寄付金が前回と比べて29%近く減少し、2140万ドルにとどまったことが明らかになった。ニューヨークポストが5日、伝えた。
学内紙コロンビアスペクテーターによると、毎年恒例のイベント「ギビングデー」で集まった寄付金は、前回開催された2022年が3000万ドル。昨年は、10月7日に勃発したイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲、パレスチナ自治区ガザでの戦闘開始を受けた抗議デモを受け中止された。コロンビア大のキャンパスは抗議行動の中心地となり、学生らは野営地を設け、歴史的なハミルトン・ホールを占拠。キャンパスに突入した警官隊と衝突し、数百人が逮捕された。
寄付金の内訳では、11年連続でトップだったコロンビアカレッジ(350万ドル)が2位に転落し、過去最多額の460万ドルを集めた陸上部が1位に浮上。工学・応用科学系(320万ドル)が3位だった。コロンビア大の広報担当者は「本学は、卒業生や保護者らの献身的なコミュニティーに恵まれている。彼らの寄付金やアドバイスが学生を支援していることを認識しており、心から感謝している」とコメントしている。
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