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共同通信
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神経の異常でまぶたの開閉が自由にできなくなったり、極度のまぶしさで目が開けられなくなったりする「眼球使用困難症候群」の患者が昨年以降、障害年金を相次ぎ不支給とされていたことが12日、社会保険労務士や医師への取材で分かった。判明した範囲では、受給していた人の70%が支給停止となり、新規の申請でも認められない例が続いていた。
厚労省は共同通信の指摘を受け、「取り扱いにばらつきがあった」と事実上、判定の誤りを認め、審査を担う日本年金機構に対応を改めるよう10日付で通知。「(不支給となった)過去の事案については再審査する」としている。
障害年金は、年金機構の判定医が患者を直接診ずに書類だけで審査。医師によって判定にばらつきがあるとされる。
眼球使用困難症は近年に生まれた新しい疾患概念。その一つであるまぶたの異常「眼瞼けいれん」だけでも、患者数は推定30万~50万人とされる。安部敬太社労士によると、別の社労士の分を含め、昨年以降に更新時期を迎えた20人のうち、70%に当たる14人が支給を打ち切られた。