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共同通信
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日本新聞協会主催の第77回新聞大会が16日、秋田市で開かれた。新聞、通信、放送各社の代表者ら約370人が参加し、2024年度の新聞協会賞を表彰。交流サイト(SNS)や生成人工知能(AI)による誤った情報の拡散に懸念を示し「人々の命や暮らしを守るのは、取材に基づく確かな報道だ。正確で信頼される情報を届ける責務を全うする」との大会決議を採択した。
新聞協会賞授賞式で、自民党派閥の裏金問題を報じた朝日新聞社の板橋洋佳氏は「多層的な報道で問題を掘り起こすには記者一人一人の取材力が試されている」と強調。
障害者向けグループホーム運営会社による食材費の過大徴収問題を特報した中日新聞社の細川暁子氏は「福祉ビジネスの闇と向き合った1年だった。声なき声をすくい上げ、社会をよりよい方向に動かすのがメディアの使命と心に刻んだ」と述べた。能登半島地震で石川県珠洲市を襲った津波の写真を報じた北國新聞社の谷屋洸陽氏は「入社1年目に大災害を経験した。復旧復興を見届けたい」と話した。