ペットの「大麻摂取」に注意 散歩中の誤食や2次喫煙の危険も 

 

ペットの「大麻摂取」に注意

散歩中の誤食や2次喫煙の危険も

 

散歩中は愛犬の誤食に要注意(photo: Asami Kato)
ニューヨーク州で娯楽用大麻が解禁になったのは2021年。市内の獣医師は、誤って大麻を摂取し、健康被害に遭うペットが増えていると警告している。amニューヨークが14日、伝えた。
 
「大麻を誤って摂取する犬を診るのは日常茶飯だ」と話すはマンハッタン・イーストサイドで開業する獣医師、カーリー・フォックスさん。特に大麻入りブラウニーなどは新しいおやつのように見えるようだ。散歩中の犬が、路上に捨てられた大麻を食べてしまうこともある。
 
大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)は陶酔感をもたらす。特に犬の脳はこのTHCに敏感に反応するため、中毒症状を起こしやすい。中毒症状は犬だけでなく、猫やウサギにも現れる。よろつき、酩酊状態、失禁、過剰流涎、嘔吐、瞳孔散大などが典型的な症状だ。摂取後、1時間以内にこうした症状が出る。「『いつもと様子が違う』と連れてくるペットのほとんどが大麻中毒だ」と言う獣医もいる。

死亡するケースは少ないが、すぐに獣医師による治療を受けることが必要。通常の治療は、制吐剤の投与や静脈注射だ。ただ中毒症状が深刻な場合は、高額な手当てを受けることになる。狭いアパート内など気密性が高い場所でマ大麻を吸引した場合、ペットは二次喫煙の危険にさらされる。チェルシーの動物病院で働く獣医師、アンドリュー・トーチアさんは「人間には換気があっても、煙は降下する。床に近いところにいるペットも吸引することになる」と警告している。WebMDの医師、ネハ・パサックさんは、「ペットが誤って摂取しないように大麻の管理に気を配ってほしい。犬を散歩させる際にも、危険物を食べないよう注意してほしい」と話している。
 
編集部のつぶやき「友人の愛犬も被害に…」
 
友人の愛犬は、アンリーシュ(紐なし)の時間帯に公園を散歩させていて、被害に遭いました。中〜大型犬は糞食するケースが少なくないのですが、原因は大麻を摂取したホームレスのウンチ。瞳孔が開き、とろんとして、反応も鈍くなっていたので、「死ぬんじゃないか」と泣きそうになって獣医に。急患代に点滴代やらなんやらで治療費は数百ドル!その際にも獣医から「パークあるあるなので」と注意されたそうです。しかし、ホームレスのウンチから大麻中毒とは・・・。(怒AK)


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