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共同通信
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【ワシントン共同】11月の米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は、「男らしさ」を重視する傾向があると指摘される黒人男性からの支持が伸び悩み、焦りを募らせている。世論調査では共和党候補のトランプ前大統領に一部を切り崩され、激戦州で勝敗を左右しかねない。ハリス氏は黒人男性に照準を定めた支援策を急きょ発表し、挽回に躍起になっている。
ニューヨーク・タイムズ紙が12日公表した世論調査によると、黒人のハリス氏への支持率は78%で、トランプ氏の15%を大きく引き離す。ただ、2016年大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏と20年選挙の同党候補だったバイデン大統領はそれぞれ90%の支持を得ていた。
ハリス氏は男性の間で支持が停滞し、20%がトランプ氏支持と回答。女性のトランプ氏支持は12%で、男女間で差が出た。オバマ元大統領は10日、激戦州の東部ペンシルベニア州の選挙事務所で「女性大統領に違和感があるのか。トランプ氏支持は受け入れられない」と述べ、黒人男性へのいら立ちをあらわにした。