ブルックリンにも「漫画」の風
ニューヨーカーに向けた漫画クラブが面白い

「漫画のコミュニティを作りたい」と、ブルックリンにある日本雑貨店「Japanklyn」が古本店「ブックオフ」後援のもと、ブッククラブイベント『漫画 de あそぼ』を開催。ニューヨーク在住で、漫画コンテンツを発信するキアラ(@kiaranycjp)さんも駆けつけた。

◆ 日本コンテンツで人気を伸ばす @kiaranycjp
「漫画やアニメが盛り上がるニューヨークで、何かコミュニティを作りたいなと思ったのが開催のきっかけで。今回は2回目となります」と話すのは、「Japanklyn」の代表を務めるYuyaさん。イベントは、街角の本屋などでも開催されているブッククラブのような、気軽に漫画や日本のカルチャー、そして日本語を一緒に学べるといった内容となっている。
そして、今回Yuyaさんが同イベントを企画する上で声をかけたのがキアラさん。彼女自身も漫画から日本語を学び、現在は2カ国語でコンテンツ配信を行うクリエイターだ。
ちょっとした日常会話や漫画に出てくる日本語フレーズ、カルチャー紹介を収めた動画には、100万回近く再生されたものもあったりと、ジワジワと人気を伸ばしている。
◆ 気になるイベント内容は?
「まずは10分間、好きな漫画を選んでもらって、わからない単語やフレーズがあったらメモしてもらい、そのあとみんなで話し合う。楽しい雰囲気を作って、ひらがなや漢字を勉強するのが今回のイベントの目的です。日本語は話すことができても、読み書きが本当に難しいんです」とキアラさん。

◆ 日本語習得のコツは「日常への近さ」
そんな日本語習得のため、集めらた漫画には『アオハライド』(咲坂伊緒)や『日常』(あらゐけいいち)、『今日も明日も。』(絵夢羅)が揃っており、このラインアップについては「より日常に近いもの」を意識したそう。「ファンタジーや魔物が出てくる話は面白いけれど、そこで学んだ単語をすぐにアウトプットできる機会が少ない。人間の脳は忙しいから、なるべくすぐに確認作業ができる方が良いんです」

参加者の中には、絶賛日本語を勉強中だったり、この日初めて日本語で会話した人もいた。「とても面白かったし、こうして漫画について深く話せるコミュニティはなかなか見つけられないし、もっと日本語を頑張れそう」と、参加者の1人はうれしそうに話してくれた。
今後は月に1度の開催を目指していく予定だといい、漫画のラインアップは季節やテーマに合わせて変わってゆく。イベントの詳細は「Japanklyn」のインスタグラムを要チェック。
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