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共同通信
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与野党は18日、衆院選の演説を各地で行い、それぞれ重視する分野を前面に掲げ、投票先を決めていない無党派層の支持取り付けを急いだ。石破茂首相(自民党総裁)は、ライフワークの地方創生や安全保障の政策をアピール。立憲民主党の野田佳彦代表は、ジェンダー平等に重きを置く党の立場を踏まえ、選択的夫婦別姓の導入に取り組む姿勢を強調した。
首相は、立民の支持層の厚い北海道の接戦区に入った。岩見沢市での公明党候補の応援演説で人口減少に触れ「将来不安を取り除いていかなければ、経済は良くならない」と指摘。大型の補正予算編成や農業振興を訴えた。自衛隊員の処遇改善を進める考えも示した。
公明党の石井啓一代表は埼玉県草加市で物価高に触れ「政府も経済対策を検討している」と述べ、電気・ガス料金やガソリン代の補助を進めると理解を求めた。
野田氏は神戸市で街頭演説し、選択的夫婦別姓制度の導入について「反対するのは世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の応援をもらっていた特定の人だけだ」と述べ、慎重な自民の対応を批判した。