親ロシア与党が過半数、野党反発

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共同通信
26日、トビリシで議会選の出口調査結果を受け演説するイワニシビリ元首相(ロイター=共同)

 【トビリシ共同】旧ソ連ジョージア(グルジア)の議会(定数150、議院内閣制)総選挙は26日開票され、選挙管理委員会によると、開票率72%でロシアへの融和姿勢を強める政権与党「ジョージアの夢」が約53%を得票し過半数を占めた。投票率は約59%。完全比例代表制で、任期は4年。ただ親EUの野党側は与党による不正が複数確認されたと主張し、反発している。

 ジョージアは与党主導で今年6月、外国の援助を受ける団体を事実上のスパイだと見なす法律が発効。欧州連合(EU)や米国は反民主的だとして支援を停止した。今回の選挙は、ジョージアが親ロシアと親EUのいずれの路線を取るかを占うため注目を集めていた。野党の反発により、今後情勢が不安定化する恐れもある。

 与党創設者で、2012年から実質的に国を支配する富豪イワニシビリ元首相は「わが国は今後4年さらに成功する国になる」と勝利宣言した。

 一方、野党「統一国民運動」などは「不正選挙の結果を認めない」と主張している。

26日、ジョージアの首都トビリシで、電子管理された投票箱に票を入れる男性ら(共同)