首相、求心力低下必至

10/27/2024

　衆院選で27日、自民党の単独過半数割れが確実となり、石破茂首相（党総裁）の求心力低下は必至だ。首相は政権の維持を図り、物価高対応を含む2024年度補正予算を早期に成立させたい考え。ただ、派閥裏金事件で関係議員らが非公認とされた旧安倍派を中心に、党内に首相への不満が募っている。議席増が見込まれる立憲民主党は裏金事件を許さない姿勢が支持されたとみて、来年夏の参院選を見据え追及を強める。

　首相は27日の民放番組で、職責を全うする考えかとの質問に「そういうことだ。これから先、われわれが掲げた政策の実現に向けて最大限努力していかないといけない」と述べ、政権維持に意欲を示した。公明党と合わせた与党が過半数割れした場合、一部野党に連携を呼びかける可能性に言及。だが日本維新の会の馬場伸幸代表は連立政権参加について「全く考えていない」と否定した。

　関係者によると、首相は11月7日の特別国会召集を検討。首相指名を受け、第2次内閣を発足させる構えだ。