金正恩氏側近のロシア派遣を確認

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共同通信
南北軍事境界線の北側にある北朝鮮の「宣伝村」に掲げられた国旗。韓国側から撮影された=2022年7月(ロイター=共同)

 【ソウル共同】韓国情報機関、国家情報院のメンバーらで構成する政府代表団は28日、ベルギーで北大西洋条約機構(NATO)側と協議し、朝鮮人民軍総参謀部のキム・ヨンボク副総参謀長がロシアに派遣されたとの情報を伝えた。聯合ニュースが報じた。キム氏は金正恩朝鮮労働党総書記の軍側近の一人。ロシアに派遣された北朝鮮軍部隊の統括役とみられる。

 キム・ヨンボク氏のロシア入国はウクライナ軍筋が明らかにしていたが、韓国側も確認した形。韓国の政府代表団は、北朝鮮の派兵状況を説明するため、ベルギーを訪れていた。

 キム氏は「暴風軍団」の異名を取る特殊部隊の第11軍団のトップなどを歴任。韓国大手紙、中央日報によると2017年に特殊作戦軍司令官に就任し、21年6月に副総参謀長に昇進したと韓国軍が把握しているという。

 ウクライナ軍筋によると、ウクライナ当局はロシア軍が作成した北朝鮮派遣部隊の幹部リストを入手しており、キム氏は最上位に位置付けられていた。