レバノン60日停戦案を報道

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共同通信
ベイルート近郊=30日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルの公共放送KANは30日、イスラエル軍がレバノン南部で続ける親イラン民兵組織ヒズボラとの戦闘を巡り、米政府のホックスティーン特使が提示した60日間の停戦案の草案を報じた。イスラエルとヒズボラの双方が署名した時点で戦闘をやめ、イスラエル軍が7日以内にレバノンから撤収することを求めている。

 ホックスティーン氏はイスラエルでネタニヤフ首相と停戦案を協議する。KANによると、レバノンのミカティ暫定首相は数日中の停戦合意に期待している。

 一方、ヒズボラの新指導者カセム師は30日放送された事前収録の演説で「ヒズボラには長期的な戦闘能力がある。われわれから停戦を求めることはない」と述べた。停戦は「妥当と思える条件なら受け入れる」とも述べ、交渉の余地を残した。

 イスラエル軍は30日もレバノン南部を空爆。ナバティエでヒズボラ精鋭部隊のシャハディ副司令官を殺害した。軍は声明でシャハディ氏が「イスラエルに対し数々のテロ攻撃をした」と主張した。