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共同通信
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世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の分派で米国に本拠地を置く宗教団体が、大統領選でトランプ前大統領を支援するため米国の同盟国の信者を激戦州に投入している。トランプ氏こそが世界を守れる強い指導者だと信頼を演出する狙い。幹部信者によると、外国勢では日本人が最多で数十人に上る。韓国やドイツの信者も参加している。
この分派は東部ペンシルベニア州ニューファンドランドを本拠地とする「世界平和統一聖殿」。自動小銃を聖書に登場する「鉄のつえ」だと神聖視し、専門家は「危険なカルトだ」と指摘する。
10月26日、同州ステートカレッジで開かれたトランプ氏の集会場前で、日本や韓国などから来た統一聖殿の信者二十数人が「世界にはトランプ氏が必要だ」と訴えた。トランプ氏のスローガン「米国を再び偉大に」と書かれた帽子をかぶり、日の丸の旗も掲げた。
日本の信者らは費用を出し合った上で希望者が交代で渡米。旧統一教会創設者の故・文鮮明氏の七男で、統一聖殿指導者の文亨進氏は「日本や韓国の同志も勝利を祈っている」と胸を張った。