NYCマラソンの号砲、3日に迫る
市内全5区をくまなく回るコース
今年も「ニューヨークシティマラソン」(26.2マイル)の季節が訪れた。10月30日付タイムアウトは、開催当日のスケジュールや市内全5区を巡るルート、ランナーの追跡方法などを紹介している。号砲が鳴らされるのは、3日午前8時だ。
スタート地点はスタテン島の道路上。ベラザノ・ナローズ橋を渡ってブルックリンに入る。冬のイルミネーションで知られるダイカーハイツをはじめ、ベイリッジやサンセットパーク、パークスロープ、ダウンタウン・ブルックリン、クリントンヒル、ウィリアムズバーグ、グリーンポイントなどブルックリンを駆け抜ける。クイーンズのロングアイランドシティとマンハッタンの1番街を北上し、ブロンクスを周回する形で折り返した後は、5番街を疾走。セントラルパークを経て、沿道に多くの観客が集まるクライマックスの59丁目を駆け抜ければ、ゴールのセントラルパークは目前だ。
ランナーの進捗状況は、無料のTCS ニューヨークシティマラソンアプリにランナーの氏名かゼッケン番号を入力すれば追跡できる。チェックポイント通過時にプッシュ通知を受信することも可能で、ランナー自身も「トラッキングの共有」機能を利用し、直接トラッキングリンクを送信することができる。オンラインでの追跡も可能だ。昨年の、同大会での完走率は98.9%だった。当日の天気予報は、快晴で気温は華氏60度前半から半ば。市内5区では道路閉鎖が行われる上、レースコースでの早朝サイクリングが禁止されている。
編集部のつぶやき「走ってみた感想」
在米中の2018、2019年と2回出場し、いずれも完走しました。最高の思い出の一つとして、帰国後の今も胸に強く刻まれています。観客が誰もいない(笑)スタテン島からブルックリンに入った途端、雰囲気は一変。多くの人々が沿道に立ち、各国の旗が振られ、フランク・シナトラやジェイ・Z&アリシア・キーズの歌をあちこちで耳にし、高校ブラスバンドの演奏などが元気づけてくれます。クイーンズを抜け、イーストリバーを渡り、マンハッタンに入ると、もはや別世界。1番街、5番街には数え切れないほどの人が集まり、各国の言葉が飛び交います。ブロンクスでは、和太鼓の演奏もありました。
1年目は顔に日の丸ペインティングを付け、2年目はサッカー日本代表のユニホームを着て走りましたが、沿道から大声で掛けられた「頑張れ!」の声に、どれだけの力をもらえたことか。本当に胸が熱くなりました。全米のみならず、世界各国、さらには日本からも多くのランナーが参加します。物見遊山でもかまいませんので、応援に出向いてみてください。そして、ランナーの皆様、けがには十分気をつけて、どうぞ楽しく市内5区を走り抜けてください!日本から応援してます。(Kazuyoshi KONISHI)