

10月31日木曜日、NJ日本人学校で、製薬会社ボランティア有志による、小学生向けサイエンス教室が開かれた。当日は、ハロウィンということで、サイエンティストらしく白衣に身を包んだ有志の“先生”が、それぞれのハロウィン衣装に身を包んだ生徒たちに教えるというハリー・ポッターのような雰囲気も感じられる科学の授業となった。
テーマは、“身近なものの性質を調べよう!- ムラサキキャベツで実験!! –”ということで、生徒たちは、ムラサキキャベツをすりおろした液に、塩水やレモン汁、石鹸水、虫よけ薬、卵白といった様々な液体を混ぜて、色の変化を試しながら、酸性、中性、アルカリ性といった水溶液の性質を学んだ。 製薬会社の研究者が使う実験器具を前に、最初は緊張する生徒もみられたが、試験管からスポイトを使って液体をプレートにたらし、実際に色の変化を見るにつれ、子供たちもどんどん実験に引きこまれていき、“研究者の顔つき”に変わっていった。生徒たちからは、「いつもの理科では使わない重曹液や炭酸水とかを使って実験したので、おもしろかった(5年・男子)」、「(答え合わせで)先生もまちがったのが、おかしかったし、それでも良いのだと思った(5年・女子)」(混ぜる量によって、色の変化度合も異なりますもんね。)、さらには「今日の実験が楽しかったので、先生のようなサイエンティストになりたいと思った(3年・男子)」と言った声が聞かれた。
ボランティアとして集まった有志の先生は、「メンバーで集まって、どんなことをするかを一から考えて、サイエンス教室の内容を作り上げた。予備検討をしながら工程を考え、資料をつくったり、必要な器具や材料を考えたりと、準備は大変だったものの、子供たちが、熱心に実験に取り組み、色の変化を一生懸命記録している姿を見て、サイエンス教室を開催して、また、ボランティアに参加して良かったと思った。この中から未来のサイエンティストが生まれてくれれば嬉しい」と感想を述べた。 最後には、 “光るスライム”のお土産を作り授業を締めくくったが、「夜のハロウィンの時に、スライムがめちゃめちゃ光って、ビックリした(3年・女子)」というハロウィンらしい記憶に残る楽しいサイエンス教室となった。


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