知られざる「食の長野」をNYで広めたい
みそや酒、ワインの魅力で「より多くの観光客を」
ニューヨーク・マンハッタンで初となる長野県産品のPRイベントがこのほど、在ニューヨーク日本国総領事館公邸で開催され、森美樹夫大使や阿部守一知事のほか、同県にゆかりのあるメーカー10社が集まった。
自然豊かで水質が良いことから、みそや糀などの発酵食品、またワインや酒も名産として親しまれている長野県。今回はそんな長野の食カルチャーを、日本食市場が拡大し続けるニューヨークに進出させるため、「発酵・長寿NAGANOの食」というテーマの下、プレゼンテーションが行われた。
参加したのはみそ商品で知られる「マルコメ」や缶入り七味を手がける「八幡屋礒五郎」「JA全農長野」や “ジャパニーズグルメストア” として日本でも人気のある「久世福商店」を運営する「サンクゼール」、県内に2カ所のワイナリーを持つ日本の最大手ワインメーカー「メルシャン」などの全10社とバイヤー、輸入業者やレストラン関係者など。
当日は各社のサンプルが振舞われたほか、参加メーカーの商品を使った公邸料理人によるスペシャルメニューもスタンバイ。すっかり秋到来となったニューヨークで、長野の美しい食文化を体感する一夜となり、「素晴らしい自然、歴史的背景、そして長野には健康的でユニークな食文化があり、そこが今回のメインテーマとなった。皆さんにも長野の食を味わってもらって、健康でいてもらえるとうれしい」と阿部知事。
森大使は、「2024年は日本への観光客が293万人を突破し、昨年の同じ月に比べると36%伸びている。多くの人は東京や大阪、京都といったメジャーな都市に訪れるかもしれないが、それと同時に長野県のような素晴らしい田舎町にも、より多くの観光客を誘致したいと考えている。今回のイベントが、より多くの人に長野の知られざる魅力を体感してもらう機会になれば」と期待を込めた。