NYで「高級グミ」の
量り売りショップがトレンドに
大人を惹きつける理由とは?
ウエストビレッジのとある「キャンディショップ」が、TikTokを通してトレンドとなっている。「30分待ったけど、行く価値あり」「NYで1番のキャンディストア?」と口コミが相次ぐ「lil sweet treat」(184 7th Ave S)に足を運んでみた。
◆ 気になる価格は? なぜ人気に
小さな店内にズラリと並ぶ、世界各国のグミ。入り口にある大・小のバッグから希望サイズを選び、そこにスコップで欲しい分だけ入れていく。価格は1/4ポンド(約100g)あたり4.85ドル(約700円)だ。昔、ショッピングモールにあった輸入菓子の「量り売りカート」を彷彿とさせるようなキャンディショップが今、ニューヨークの街角で話題なのだ。
人々がこのお店に注目するようになったのは、2024年の夏頃。オーナーのエリー・ロス(Elly Ross)さんがショップオープンまでの道のりを全てTikTokに記録&配信を行っていたところから始まった。店舗のリノベーションから壁紙のデザイン、店頭に置くグミのレビューまでを動画コンテンツにし、見事に長蛇の列とともにオープン初日を迎えることができた。
その後も「Secret NYC」や「Eater NY」といったローカルメディアでも「新世代のキャンディショップ」と取り上げられ、SNSでは話題を嗅ぎつけた女子たちが、2000〜3000円分のグミを惜しみなく購入している様子が伺える。
◆ 買ってみた感想は?
実際、筆者が訪れてみた感想としては、背徳感(guilty pleasure)が盛大に味わえるお店だった。大人になってから、欲しいグミを好きなだけスクープする機会は滅多になかったし、袋に書いてある「you deserve a…」というメッセージにも背中を押され、童心に戻ったかのような気分を楽しむことができた。
そして、スペイン、スウェーデン、ベルギー、ドイツ、ブラジルなどからやってきたというグミも “高級グミ” ならではのクオリティで、食感、風味、香りなども優れており、ちょっとしたおもたせにも使えそうなレベルだった。
ちなみに同店のすぐそばには「萌え断(萌える断面)」で人気を博す「Apollo Bagles」もあるので、ニューヨークのトレンドを味わってみたい人は、ぜひ併せて訪れてみては。
取材・文・写真/ナガタミユ
「lil sweet treat」
住所:184 7th Ave S
営業:11時〜23時
公式サイト / 公式インスタ