「見ていたがやってない」

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共同通信

住人の男性が死亡しているのが見つかった住宅＝10月、横浜市青葉区

　首都圏で相次ぐ闇バイトによる強盗事件のうち、横浜市青葉区の住宅で住人の後藤寛治さん（75）を殺害し現金を奪ったとして、強盗殺人容疑で逮捕された個人事業主宝田真月容疑者（22）が「殺害の現場を見ていたが、自分はやっていない」という趣旨の供述をしていることが8日、捜査関係者への取材で分かった。神奈川県警は他の実行役との役割分担を詳しく調べる。

　県警などによると、宝田容疑者は交流サイト（SNS）で「日給15万円以上」との見出しを見て応募。指示役から通信アプリで連絡を受け、青葉区内で他の実行役2人を車に乗せて現場に向かったという。その途中、3人はコンビニに立ち寄り、手袋や粘着テープを購入。現場付近の防犯カメラに容疑者の車が写っており関与が浮上した。

　事件後、宝田容疑者は新横浜駅付近で他の2人を降ろし、奪った現金のうち数万円を抜き取り残りを都内の公園のトイレに運んだとみられる。

　事件は10月15日ごろ、横浜市青葉区の住宅で発生。複数人が住宅に押し入り、後藤さんに暴行を加えて殺害し現金約20万円などを奪った。