トランプ氏勝利で移住希望が急増
カナダへの移住方法、検索5倍
米大統領選でトランプ前大統領が圧勝したのを受け、全米で海外移住への関心が高まっている。トランプ氏の勝利確定後「米国人が移住するのに最適な国」や「米国を離れる」など、海外移住関連の検索が急増した。Google Trends によると、「カナダへの移住方法」の検索数は、選挙当日の午後8時までで5倍に増加した。フォーブスが6日、伝えた。
イタリアに拠点を置き、ニューヨークやヒューストン、メンフィス、ロサンゼルスにオフィスを構え、イタリア国籍法・移民問題を専門で扱う法律事務所「イタリアン・リアルエステート・ロイヤーズ」には、選挙翌日から、3分ごとに問い合わせが殺到した。ただ、この関心の高まりは政治的な緊張だけが原因ではなく、多くの米国人がより質の高い生活や、より手頃な生活費、そして新しい文化を受け入れる機会を求めているためだという。
フォーブスは、米国人が移住するのに最適な国として、ヨーロッパからはスペインやアルバニアのほか、イタリア、フランス、ポルトガル、モナコを挙げた。北米では、カナダとメキシコ、中米のコスタリカとパナマ、南米のエクアドル、コロンビアを列挙。アジアからは、世界最大級の海外在住者調査で「海外在住者が最も暮らしやすい国」に選ばれたベトナムをリストアップしている。