ドラマ「デクスター」で証拠隠滅の研究
保険金目当て女性殺害の男に終身刑
連続殺人犯を題材にしたドラマを見て研究し、保険金目当てに同居する女性を殺害した男に、ブルックリンの連邦地方裁判所は6日、終身刑を言い渡した。ニューヨーク・タイムズが同日、伝えた。
コリー・マーティン被告は、クイーンズのローズデールにある2階建て住宅で同居し、売春をさせていたアデル・アンダーソン被告と共に、もう1人の同居人で売春婦のブランディ・オドムさん(26)を殺害する計画を立てた。アンダーソン被告は2017年、オドムさんを被保険者とする合計20万ドルの生命保険に自身を受取人として加入。マーティン被告は18年初旬、自宅でオドムさんを絞殺し、浴槽内で電動ノコギリを使い遺体を切断した。
同被告は①死亡時刻の特定を困難にするため、窓を開けて遺体が置かれた寝室の温度を下げる ②寝室の絨毯を洗浄し掃除機をかけ、血痕を消す ③遺体を切断した浴室の床から天井までを黒いゴミ袋で覆う―など、連続殺人犯の警官が主役のドラマ「Dexter」や、殺人課の刑事を扱ったドキュメンタリーシリーズ「The First 48」を見て法医学的証拠やその他の証拠を隠滅する方法を学んでいた。「Dexter」では、主人公が遺体切断前に部屋をビニールで覆うシーンがあった。アンダーソン被告は、検察側の証人として出廷。保険契約に関連した有線詐欺共謀罪と身分証明書の不正使用の罪を認めている。