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つぶらな瞳のトガリネズミを主人公に、日常のささやかな幸せが綴られている「ちいさなトガリネズミ」(みやこしあきこ作/偕成社)。その英語版「Little Shrew」が、2024年ニューヨーク・タイムズ紙/ニューヨーク公共図書館の最優秀絵本賞に輝いた。
その年に出版された絵本の中から優秀な10作品に贈られる同賞は、1952年から70年以上にわたって続いており、過去には国民的名作「スイミー」「すてきな三にんぐみ」「かいじゅうたちのいるところ」が名を連ねている。
作者のみやこしさんは、今回の受賞に際して「時代も年代も国境も越えていく絵本の普遍性に惹かれて制作を始め、続けてきました。私の作ったこの小さな物語が、遠い大都市で、どんな方々に出会って行くのかと思うと、本当にわくわくします」と、喜びを吐露。
そんなみやこしさん、実は今回の受賞が初めてではなく2度目。2017年に「よるのかえりみち」(英語タイトル:The Way Home in the Night)も同賞に選ばれており、「前回同じ賞をいただいたとき、一生に一度でも身に余る栄誉だと思っていました。その賞を、まさかもう一度頂けるなんてまだ信じられません。この静かでさり気ない物語に北米の方々が目を向けて下さったのが、とても嬉しいです」と話す。
現在は市内の公共図書館のほか、児童図書専門店「Books of Wonder」(42 W 17th St.)などの書店でも取り扱われているので、気になる人はぜひ手に取ってみて。
文・写真/ナガタミユ
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