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共同通信
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【リマ共同】石破茂首相は15日(日本時間16日)、訪問先の南米ペルーの首都リマで、中国の習近平国家主席と初めて会談した。「戦略的互恵関係」の包括的な推進を確認し、首脳を含むあらゆるレベルで意思疎通を強化する方針で一致した。日中両国外相による早期の相互訪問と、閣僚級ハイレベル対話の実施を調整する方針を申し合わせた。
日中が対話を促進するのは、沖縄県・尖閣諸島を含む東シナ海問題や中国での邦人拘束といった懸案がある中でも、経済や人的交流などの分野で協力を進め、建設的かつ安定的な関係の構築につなげる狙いがある。戦略的互恵関係は双方の立場が違う問題での対立よりも実利を重視する考え方で、2008年の共同声明に明記された。
会談では東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、中国が全面停止してきた日本産水産物の輸入を再開するとの合意を着実に履行することも確認した。
首相は会談後、記者団に「頻繁に意思疎通や往来を図り、課題と懸案を減らしていくため互いに取り組む」と強調した。