11月16日【気になったニュース】
ニューヨークは住みにくい?
皆さん、一週間おつかれさまでした。今週も、秋らしい日が続き、気持ちよかったですね。月曜のVeterans Dayには、Bostonに一日行ってきたのですが、改めて“アメリカの祝日あるある”をしてしまいました。
Veterans Dayは、NJの子供の学校が空いており、株式市場も空いており、なんならBostonでのカンファレンスもあったので、マサチューセッツ州も“通常営業日”かなと思いきや、日頃の渋滞もなく、完全に祝日状態。ミーティングで出てきてもらった人たちには、非常に申し訳ない思いをしました。やっぱり、祝日は祝日らしく休むべきですね。休みが多いにこしたことはないですし。一方、さすがアカデミアの街Boston、ライフサイエンスを中心にベンチャー企業が多いこともあり、街の“若さと活気”を感じ、元気をもらってNYに帰ってきました。(そういう意味では、個人的には、祝日だったのかも。。。)
さて、今週もいろんなニュースがありました。新政権にむけて(驚きの?)閣僚人事が続々と発表されるなか、『トランプ氏勝利で移住希望が急増 カナダへの移住方法、検索5倍』というニュースもありました。今回のニュースは“国外移住希望”に関する記事で、前回就任時にも同様の出来事がありました。ただ、実際にカナダに移住したかというとそうではなく、米国からの移住者、特に米国民の移住は極めて限定的(2015年:3千人強 → 2019年5千人弱)だったようです。(そりゃそうですよね。家で検索するのと、実際に国籍を変えるのは、まるっきり違いますもんね。。。)一方で、米国居住者のカナダ移住は、2015年の600名ほどから、カナダの法律変更もあり、ハイスキル向けExpress Entryを活用した移住が2019年には10,000名まで増えたようです。(居住者として、海外から米国に移ってきた人にとっては、まだカナダへの移住もしやすいですよね。もともとアメリカも“外国”だし。。。)
ただ、New Yorkerに限っていうと、実はNY州から他州への純人口流出(=流入<流出)は、2012年から継続的に起こっており、それらがパンデミックによって加速したという状況が続いています。その行き先が、隣のNew Jersey(2位)というのは“郊外の広い一軒家を”ということでわからなくもないですが、1位のFloridaも含めて、新天地への引っ越しなので、やはり“New Yorkの人を惹きつける力”、“住みやすさ”が相対的に落ちてきているのだと思います。
一方で、アメリカ国内で流入が多い州はと言うと、FloridaとTexasを筆頭に、North Carolina, Arizona, Georgiaという順番であり、これらはまさに今回大統領選、議会選でSweepを達成した共和党の基盤地域(もしくは、それらの基盤地域に人が流入してきたために、従来の共和党州からSwing Stateになったところ。。。)であり、やはり(民主党基盤の強い)New Yorkも大いに参考にする必要があるように思います。また、アメリカのこのような州ごとの人口トレンドは、東京一極集中となっている日本においても、地域活性化、ひいては国内活性化の観点からも、おおいに参考になるように思います。やっぱり子供たちの環境も踏まえて、住みやすいところがいいですもんね。(渋滞税は復活するらしいし。子供たちが休み時間に外で遊ぶ時間も減っているらしいし。。。)
一方で、New Yorkのよさは、“ヒトに会える、イベントが多い”ことだと思います。今年は、例年以上にChristmas Seasonを感じる機会早いように思います。(Thanksgivingもまだなのに。。。)Rockefeller Centerではクリスマス・ツリー準備(『NYクリスマスツリーに秘められた物語 12月4日の点灯式は「亡き妻と一緒に」』)が進みますし、クリスマス関連のお店(『今冬の「Macy’s」はひと味違う 初の “完全屋内” ホリデーマーケットに潜入』)も増えてきています。Thanksgiving前でまだNYCの混雑もそうでもないですし、天気もいいこの週末にマンハッタン散策でもいかがですか?
ではよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊
今週の1枚
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