60%ウラン増加停止を議論

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共同通信
14日、イランの首都テヘランで、ペゼシュキアン大統領(右)と会談するIAEAのグロッシ事務局長(イラン大統領府提供・ゲッティ=共同)

 【ウィーン共同】イラン核合意を検証する国際原子力機関(IAEA)は19日、イランが濃縮度を60%に高めたウランの貯蔵量を増やさない可能性について、両者で協議したなどとする報告書をまとめた。60%は核兵器級の90%に接近する重大な核合意違反にあたる。イラン側には国際社会の一層の批判を回避する思惑があるとみられる。

 核合意再建に向けた米国とイランの間接協議が停滞する中、国際社会はイランの核開発進展に懸念を強めている。イランを巡る議論は20日に始まるIAEA理事会でも焦点の一つになりそうだ。

 イランのペゼシュキアン大統領は14日に首都テヘランでIAEAのグロッシ事務局長と会談していた。