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ニューヨーク市の公立学校に通う児童・生徒のうち、8人に1人に当たる約14万6000人が昨年、恒久的な住居に住まないホームレスだったことが明らかになった。低所得家庭の子どもたちの支援団体「アドボケイツ・フォー・チルドレン・オブ・ニューヨーク」によると、こうした児童・生徒のほぼ全員が、市内のシェルターで暮らすか、友人や家族と一時的に「二重生活」を余儀なくされているという。ニューヨーク・タイムズが18日、伝えた。
州のデータによれば、ニューヨーク市のホームレス児童・生徒の数は9年連続で10万人を突破した。移民流入などの影響で住宅危機が続く中、アパートの数が少なく、手ごろな価格の物件を見つけるのが困難なため、数字は高止まりしている。市教育局の広報担当者は声明で「子どものホームレスは継続的な優先事項」だとして、最重要課題だとの認識を示している。
子ども時代にホームレスを経験することは後々、多くの影響を及ぼすとされる。シェルターで日々を送る児童・生徒の94%が黒人かヒスパニック系であり、35%は第一言語が英語以外だという。関係者は「ホームレスの子どもたちは、大人になってもホームレスになる可能性が高い。さらに、高校を卒業する可能性も低い」と警鐘を鳴らす。
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