店舗空室率が減少、新規飲食店開店
パンデミックから回復の兆し
コロナ禍にニューヨーク市で急増した空き店舗が、新規レストランのオープンにより予想を上回る速さで埋まりつつあることが、市都市計画局が15日に発表した報告書で明らかになった。ニューヨーク・タイムズが15日、伝えた。
市内14万3000店舗のうち今年第3四半期の空き店舗は約1万6000店舗で、空室率は11%強と4期連続で低下した。クイーンズ、ブロンクス両区とスタテン島では店舗空室率が10%未満と正常レベルに回復した。
ニューヨーク州労働局のデータ分析によれば、2000~23年で飲食店の数は約2倍となり、2万1170軒以上に増えた。70%以上の地域で飲食店が増加し、マンハッタン以外の行政区で最も顕著だった。20年初頭から今夏にかけては、ブルックリンのグリーンポイントで市内のどの地区よりも多い57軒が開店。同パークスロープとクイーンズのフラッシングでは、それぞれ48軒が新たにオープンした。
最も成長したジャンルはメキシコ料理店で、ブルックリン、クイーンズ両区を中心に570軒がオープン。カフェは469軒、日本料理店は445軒開店した。さらに、カリブ海、ジャマイカ、ドミニカの料理をミックスしたレストランが331軒。フライドチキン専門店、韓国料理店、タイ料理店、ベーグルショップ、ハラール料理のレストランも増えた。