名古屋市長に広沢氏の初当選確実

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共同通信
広沢一郎氏

 衆院選で当選した河村たかし氏の市長失職に伴う名古屋市長選は24日投開票され、無所属新人の元副市長広沢一郎氏(60)=保守推薦=が、前参院議員大塚耕平氏(65)=自民、立民、国民、公明推薦、政治団体役員尾形慶子氏(67)=共産推薦=らを破り、初当選を確実にした。河村氏が後継候補に指名した広沢氏は市民税減税などの政策を継承すると訴え、幅広い支持を集めた。

 広沢氏は市民税減税率の10%への引き上げや市長給与削減、名古屋城天守閣の木造復元事業の推進を掲げた。河村氏と二人三脚で選挙戦を展開し、後継をアピール。既成政党と距離を置く無党派層を中心に支持を得た。

 大塚氏は当初、減税をはじめとする河村市政の政策に関し「市民や有識者の意見を踏まえて判断する」と態度を明確にしなかった。支持は広がりを欠き、中盤以降、学校給食、公共交通機関の敬老パス、がん検診の費用負担をゼロにすると掲げ「市民の手取り増」を実現すると打ち出した。

 議会と対立してきた市政の刷新を訴え、4党の国会議員も相次いで応援に入ったものの、支持層を固めきれなかった。