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共同通信
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ウルグアイ大統領選で勝利したヤマンドゥ・オルシ氏は、清貧な生活ぶりで「世界一貧しい大統領」と呼ばれ、日本を含む世界で人気を集めたウルグアイのムヒカ元大統領の後継で「息子」とも称される。キューバ革命の英雄チェ・ゲバラに憧れた元教師だ。闘病中にもかかわらず選挙の応援に駆けつけたムヒカ氏の思いを胸に、厳しい選挙戦を勝ち抜いた。
南部カネロネス県の小さな町のブドウ農家に生まれ、電気もない質素な暮らしを送っていた。子どもの頃、父が病気で農業を続けられなくなり家族は日用品店を営むことに。後に歴史の教員として高校などで教壇に立つようになってからも家業を手伝った。
政治に興味を持ったのは、1973年に始まった独裁政権時代。85年の民政復活を機に政治活動を始めるようになった。2005~15年に地元のカネロネス県事務局長、15年から今年3月まで県知事を2期務め、政治家として実績を積んだ。
家族は妻と双子の子。57歳。(モンテビデオ共同)