NYの感謝祭パレードにこんな秘話
ホリデーシーズン開始、1830万人大移動
ホリデーシーズンの始まりを告げるメーシーズの感謝祭パレード。シークレットNYCが22日、100年前に始まったパレードの秘話をまとめている。
1924年当時のパレードは「クリスマスパレード」との触れ込みでホリデーショッピングのプロモーションが目的だった。バルーンはなく、セントラルパーク動物園の動物たちが行進した。バルーンが始まったのは27年。「フィリックス・ザ・キャット」が最初のキャラクターとして採用された。ただし、40回と最も採用回数の多いのは「スヌーピー」だ。
メーシーズのヘリウムガス消費量はアメリカ国内で2番目に多い。コロナ下でも小規模ながら実施され、中止されたのは1942〜44年のみ。第二次世界大戦でヘリウムガスが不足し、バルーンのゴムは軍需用に寄付された。今年が100周年となっていないのはこの3年間のブランクのせいだ。
アメリカ運輸保安庁(TSA)によると、11月26日〜12月2日に、史上最多の1830万人が飛行機を使って移動する。最も混むと予想されるのは11月26日、27日、12月1日。特に12月1日は300万人を超えると推定されており、今年7月7日の1日の最多記録を更新する可能性がある。昨年もこの時期、1日290万人の航空便利用者があった。
TSAでは、保安検査場での待ち時間が長くならないよう最適な職員数を配備する計画。公式ウェブサイト(https://www.tsa.gov/travel/travel-tips)で、「荷物は最低限に」「持ち込み可能な液体、ジェル、スプレー類は3.4オンスまで」など、迅速に審査場を通過するためのアドバイスをまとめている。TSAを管理する国土安全保障省(DHS)のアレハンドロ・マヨカス長官は、「こうしたアドバイスを参考に事前準備を怠らないように」とコメント。「TSA事前審査プログラム(TSA PreCheck®) を活用するなどして、空の旅をスムーズに安全に楽しんでほしい」と続けている。