「ブルーマン」34年の歴史に幕
オフブロードウェイ公演の終了が決定
オフブロードウェイで長きにわたって愛された「ブルーマングループ(Blue Man Group)」。2025年2月2日をもって、ニューヨークでの公演が終了することが発表された。
全身ブルーに身を包んだパフォーマーたちが繰り広げる風変わりなエンタメショー「ブルーマングループ」。多様な楽器から奏でられるリズミカル音楽に合わせ、絵の具や特殊演出を使ったパフォーマンスが特徴。また、ノンバーバルでありながらもコメディ要素が散りばめられているため、客席からは常に笑いや歓声が絶えず、幅広い世代が一緒に楽しめるのも魅力のひとつとなっている。
ニューヨークでは1991年に、アスター・プレイスにある劇場「アスター・プレイス・シアター(Astor Place Theatre)」 で開幕。これまでに1万7000回以上の公演が行われ、2017年には世界的サーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の傘下に入った。ニューヨークのほか、様々な都市でも凱旋公演を実施しており、日本でも何度も来日公演が行われているため、日本人にとっても馴染みのある作品なのではないだろうか。
今回、公演終了が発表されたのはニューヨークとシカゴ(1月5日)の2カ所。理由は明らかにされていないが、一部メディアではパンデミック後の制作費の高騰や観客の減少などが指摘されている。
現時点で決定している最後の上演日は2月2日。オフブロードウェイの閉幕後も、ベルリン、ボストン、ラスベガス、そして2025年にはオーランドでの公演再開が予定されているので、完全なる「別れ」ではないが、同作品が生まれた故郷での公演を見られるチャンスは残りわずかとなっている。
文・写真/ナガタミユ