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共同通信
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宮崎県は4日、東九州新幹線の三つのルート案について、整備費や需要に関する推計結果の詳細を公表した。いずれのルートでも、現在約4時間かかる博多―宮崎市間は約1時間半~約2時間半の時間短縮効果が期待できるとした。2060年開業を想定した輸送密度については区間平均で約5700~1万2千人と見込んだ。
推計結果をまとめた報告書は、1キロあたりの1日平均旅客輸送人員を示す輸送密度は、小倉(北九州市)から大分、宮崎両市付近を通り鹿児島中央(鹿児島市)と結ぶ「日豊線ルート」で約1万2400人とした。
日豊線ルートのうち、宮崎市と鹿児島中央の間を先に開業させた場合の「鹿児島中央先行ルート」は約5700人と算出、新八代駅(熊本県八代市)と宮崎市を結ぶ「新八代ルート」は約8700人と推測した。
報告書は「日豊線ルートは本州から宮崎までの最短ルートで利用者便益が大きい」と指摘。整備費は区間が最長の日豊線ルートが約3兆8100億円、鹿児島中央先行ルートが約1兆600億円、新八代ルートが約1兆5千億円と試算した。